読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

アラサー女の東海岸一人暮らし

ワシントンDCに住む女の考えごと

購買欲を半端なく刺激してくる国、アメリカ

 アメリカは個人消費GDPの70%を占める。勿論世界一の割合だ。

日本も60%程度で、中国に次いで第3位とかなのでそんなにひけをとってはいないのだろうが、やっぱりアメリカに住んでいると、肌感覚でアメリカ人の消費熱はすごいと感じる。
 
それには色々な要素があると思うけど、小売業界が、人々の購買欲をうまいこと刺激して人に金を使わせるのがうまい、というのもあると思う。
(個人的には、アメリカ人が貯蓄をあまりしない、ということも大きな要素だと思いますが、この話はまた今度したい)
 
特にファッション業界。
私も、日本にいるときから買い物大好きで、百貨店やら駅ビルやらで洋服、バッグ、アクセサリーなどを相当買い漁っており、同世代と比較するとかなりファッションに金をつぎこんできたが、このアメリカのファッション業界の金を使わせる戦略にもまんまと嵌ってしまっている。
なおアメリカで好きなブランドはTory BurchとHenri BendelとKate SpadeとRalph Laurenです。カラフル大好き!日本よりずっと安く買えるし!っていま思うと全部ニューヨークブランドですな。
 
人に金を使わせるのがうまいなあと思う理由を分解してみると、以下のような感じになると思う。
 
1.しょっちゅうセールをやっている
2.いつも何らかのプロモーションをやっている
3.すごい量のメールがくる
4.タイムセールがやってる
5.キャッシュバックサイトが充実
6.返品できる
7.外税表記
 
 
1.しょっちゅうセールをやっている
日本ではセールは基本的には、夏と冬の2回。百貨店ごとに後ろ倒しをしたりと色々施策はしているし、ルミネの10%オフは年に4回くらいやっているので、すべてが年2回というわけでもないとは思うけど、大きなセールは基本年2回かと思われる。
アメリカでは、最低でも
1月ニューイヤーズセール、
3月イースターセール
7月インディペンデンスデーセール、
11月サンクスギビングデーセール、
と5回セールがある。
特に有名なのはブラックフライデーを含むサンクスギビングセールですかね。日本でもよくニュースになっているけれど、割引率が半端じゃなくて、売り場は戦場になるらしいですね、まだ経験していないので楽しみ。
セールで安くなっていると、購買欲が刺激されるのは人間の(女性の?)本能みたいなものなので、セールがあればあるほど買ってしまうのはしょうがないですよね。
 
あとはジャンルごとにこの月が安いとかあるみたい。
 
2.いつも何らかのプロモーションをやっている
一番多いのは、"Buy One, Get One"で1つの値段で2つ買えるというもの。これが子供服とかになるとBuy 5, Get 5などになる。5着の金額で10着買えるのはありがたいけど、服をそんな一気に10着も買うだろうかという気がしてしまうが、アメリカのスケールだと普通のことみたい。
あとは、”$200以上買うと10%オフ、$250以上買うと20%オフ、$300以上買うと25%オフ”みたいに買えば買うほど割引率がよくなるもの。
これはセールの時期に関係なく、どこでもいつもやってる。
日本でも最近アウトレット店舗とかでこの手のプロモーションが増えていると思う。でもブランドの本店ではあまり見かけないよね。
ほかにも、”〇〇$以上買うとこの商品が通常の半額で買える”とかもありますね。個人的にこれが曲者…。
フロリダのディズニーワールド行ったときも、「$100以上買うと、このグッズを$20で買えます!」というプロモーションをやっていてまんまとひっかってしまった。そのグッズは単品では発売していなくて、それだけでちょっとレア度が高いような気がしてね…しかも$20というのがまたグッズの価値を考えると割と安めの金額でだね…最初買おうとしていたものが$100いかなかったのに、追加で買って$100にして、欲しいと当初は思ってなかったそのグッズを買ってしまったという。私みたいなチョロい客が消費に貢献しているんだよ!
 
3.すごい量のメールがくる
ブランドのオンラインショップに行くと、メンバー登録すると初回のショッピングは15%オフ、などとなっているので、思わず割引目当てにメールアドレスを登録してしまう。すると、翌日からすごい量のメールがくる。新商品発売のお知らせ、セールのお知らせ、店舗開設のお知らせ、とにかくあの手この手でサイトに誘導してくる。日本でも勿論こういったマーケティングはあるだろうが、グイグイくる感じが半端じゃない。ウザさも半端でないが。笑
参考までに、私のメールの受信ボックスはこんな感じだ。(あまりにもメールの数が増えたので、ショッピング専用のアドレスを作っている)
 f:id:dcdemorouhi:20170510095745j:image
タイトルもまた、購買欲を煽るのがうまくて困る困る…
 
4.タイムセールがやってる
オンラインサイトで「いまから1時間の間だけ15%オフです」みたいなタイムセールを時々やる。画面上には、[残り時間47:23]みたいな感じで、一秒刻みにカウントダウンしていくもんだから、心理的に追い立てられるように買ってしまいそうになる。
Kate Spadeなども「定価$239のバッグが今日に限りこのバッグが$159です」とかいう広告をFacebookに載せてくるもんだから、えっ安!と思って思わずクリックしてしまう。
 
こんなにしょっちゅうセールをやっていると、安く買えるイメージがついて、定価で買う人なんていなくなるんじゃないかと思うんだけど、そこはどういう戦略なんだろうか、気になる。
 
5.キャッシュバックサイトが充実
日本でもポイントサイトというのか、オンラインでした買い物に対してポイントがつくというサイトがあるが(ハピタスとかですかね、私は利用していないので詳しくないが)、アメリカでは買い物した金額に対してその何%かを、文字通りキャッシュでそのままバックしてくれるサイトがいくつもある。
私がよく使っているのは、
Ebates
TopCashback
の2つ。
上記リンクから登録して買い物をすると私にも紹介費としてキャッシュバックが入るので、もし登録しようとしている人はぜひ上のリンクからよろしくお願いします。あやしい勧誘みたいですが、あやしくないです。というと余計にあやしいな…笑
 
どちらも、このサイトに登録して、このサイトを踏んだあとにそのブラウザで各ブランドショップで買い物をするだけで、買い物した金額の何%かが自動でキャッシュバックされる。キャッシュバック率は日々変動する。受け取り方は小切手郵送かペイパルへの入金なので、とても便利。
Amazonもカテゴリによってはキャッシュバックされるし、私の大好きなTory Burchやら、化粧品をいつも買っているSEPHOLAに、L'occitaneやThe Body Shopとかも常にキャッシュバックされるので、まだ数か月しか使ってないけどebatesだけで既に30ドル近くバックを受けてます。あとExpediaも対象なので、旅行にいくとどかんと入る。
 
こういうキャッシュバックが受けれるとなると、セールに加えてお得な気がするので、しょっちゅう「今日はキャッシュバック率が高くなってるショップあるかな~」などと見てしまう。そして買い物をしてしまう。嗚呼チョロい消費者であることよ・・・・よくできているよほんと。
 
 
6.返品できる
返品しやすい、というのも、財布の紐がゆるみやすい理由のひとつではなかろうか。ご存知のとおり、アメリカは本当に返品天国で、店舗で買おうがオンラインで買おうが、返品が容易だ。お店の返品コーナーにはいつも人がいる。セールやクリスマスの後などはすごい人だろうな。
また、返品の理由がすごい。買ったはいいけど気に入らなかったから、が返品の理由として成立する。
日本だと購入何日以内とか、新品と同等じゃないとだめとか、色々と限定があるし、返品理由もサイズがあわなかったとか、そういったことがほとんどだけど、アメリカでは、どんなにボロくなってようが、理由がどんなに利己的なものだろうが、原則返品できることになっている。早い話が、「しばらく使ったけどもう飽きたから店に返す」ということができる。
逆にいうと物を買うときは、誰かが一度買って返品したもので傷がついているかもしれないのでチェックが必要だけど。
先日大好きなTory Burch(しつこい)のオンラインショップで靴を買った時も、送られてきた商品の中に返品用の配送ラベルが入っていた。それだけ返品前提ということなんだろう。
 
この返品にかかる費用をだれが負担しているのか、詳しくは知らない。少なくとも売るときに最初からかなりの確率の返品を見込んでいるのだろう。
ちょっと古いけど、この記事によると流通業者のようだけれども。今もそうなんだろうか?
 
気に入らなかったら後で返品してよいですよ、というボトムラインがあるからこそ、とりあえず買ってみるかの精神で大量に購買する、ということができているわけで、アメリカの個人の大量消費は、この考えに支えられているのだと思う。そう思うと、そういう背景がないのに6割も個人消費をしている日本はもう少し褒められてもよいのでは?
 
7.外税表記
アメリカにおいて、日本の消費税に一番近いのはSales taxかと思われる。これは州ごとに違う。オレゴン州はSales tax が0%だけど、一番高いテネシー州では9.46%。基本的には都市部のほうが高い。で、基本的に州内での取引(州内の実店舗で買う、オンラインの場合は州内に店舗があれば州内取引とみなされる)に課税される。間違ってたらすみません。
つまり、買い手がどこの州にいるかによって、かかる税金が違う。なのでオンラインショッピングだと最後の画面で請求先の住所を入力するまで、消費税がわからない。したがって商品一覧のようなページに書いてある値段は基本的に税金別の値段だ。
これは完全に慣れの問題だと思うのだけど、日本の内税表記(+多くの送料無料サービス)に慣れた身としては、どうしてもその値段ぽっきりで買えてしまうような気がして、「おー$129.99かー。$130切るならなんかお得だな、買っちゃうか」などと思うのだが、送料が予想以上にかかったり、システムプロセスフィーとかいう謎の金額が数ドル追加されたりして、最後の決済画面でなんだかんだ$148くらいになっており、「あれ?意外と多くない?」などと思うことが多い。しかし決済画面まで来てるし、今更引き返す気にもならなくて結局買ってしまう。。
まあこれは内税表記の国の人にとってパッと見安そうに見えるので、より購買意欲が刺激されるというだけのことですが。
  
とにもかくにも、アメリカはあの手この手で購買欲を煽ってくるので、危険!!!
あと個人的には、当たり前のことだけど米国ブランドは日本よりかなり安く買えるので、それだけで財布の紐がゆるんでしまう。。。Coachなんて日本でもアウトレットで安売りしている代表格になっているが、この前こちらのアウトレットにいったら今春の新商品が4月初旬の時点で80%オフくらいになっており思わず買ってしまった。日本じゃこんなに安く買えないと思うと、それだけで欲しくなってきてしまう。
 
最近よくニュースで、郊外のモールが売れず、潰れて廃墟になってる(なのでそこに出店してるスターバックスも閉店)みたいな報道がされている。
でも最近は、ファッション小売企業自身がオンライン寄りの施策をしており、店舗に行くよりオンラインで買ったほうがどう考えても安い(送料を差し引いても)ので、そりゃそうだろうなと思う。
 
と、まあこんな記事をつらつら書いていたら、CoachがKate Spadeを買収するとの報道。
その報道のなかで、今後はonline flash salesを抑制する、と言っているのでタイムセールは少なくなっていくかもね。
 
”In tune with Coach's turnaround strategy, which includes limiting discounts and distribution to regain its brand cachet, the company will cut back Kate Spade's sales to department stores and curb online flash sales while expanding the brand's presence in Asia and Europe.”
 
買い物をしているときに、欲しくて悩んでいると、よく店員さんが”This is very tempting, right?”と言ってくる。tempt=誘惑する、という意味だけど、こんなしっくりくる形容詞もそうない。日々、temptedされて困っているよほんと…。

アメリカのホームレスについて

※いつも以上にとりとめのない文章になってしまった。

 

アメリカにきて驚いたのはホームレスの多さ。何回か観光でアメリカにはきたことがあってその度にもホームレスは見かけていたけど、住んで毎日同じ場所に通うとまた見えてくるものがある。

先に私のスタンスを書いておく。帰る家を持たない、特に冬には寒さの厳しくなるDCの地で家がないということは本当に辛いことだと思う。(どれだけ足りてるかはわからないがホームレス向けのシェルターは街中にあるけれど。そこでは食料を配っておりベッドもある。)
その一方で、アメリカのホームレスはビジネスホームレス(やむぬやまれずホームレスをしているのではなく仕事としてホームレスをしている)も多いと聞くし、その生活から抜け出すために努力をしたのかどうか、本当のところがわからない。日々見かけるホームレスの中でも、クスリの匂いがする人も多いし煙草を吸ってる人も多い。なので、私は基本的には直接お金を渡すことはしない。職場を通じてホームレス支援団体に寄付ができるのでそちらには時々している。

 

ホームレスにはいくつかカテゴリがある。受動型と積極型だ。受動型はたぶん日本で見かけるホームレスの姿に近い。道端に座っている。お金をほしい理由を書いた紙を近くに置いたり掲げたりしている。中年男性が多いけれど、女性もいるし、子連れの女性もいる。あとは動物を連れている人も多い。子供を連れていると本当に心が痛む。

 

積極型にはいくつかパターンがある。
1.声をかけてくる
2.サービス提供型
3.物品提供型

 

1.路上で声をかけてくる
これが一番多い。毎日の通勤と退勤で平均して5人くらいは見る。いつも同じところにいる人もいる。ファーストフードの紙コップの中にもらった小銭をいれて、それを振ってジャラジャラ音をさせている。道や電車の中でよく見かける。
声のかけかたは人ぞれ。直接的にお金をくれ、という人もいれば、I love youとかGod will save youとかI believe you are a nice man.とか色々。無視する人が多いが5%〜10%くらいの確率で数ドルをあげている人を見かける。
あと車社会のアメリカならではだと思うが、信号待ちの車に向けてお金を求める人もよく見かける。交通量の多い道路で、車線の間に芝生の緩衝帯があるようなところなど。無視して見ないようにしていたら、一度窓を叩かれたことがあって怖かった。治安が悪い地域では車にすがりつくようにして求めてくる人が多いから車のロックは絶対に必須。

DC中心部から車で1時間くらいのボルチモアはとても治安が悪くて有名だけどそこではホームレスが車椅子で横から体当たりをしてきたと聞いたことがある。

 

2. サービス提供型
頼んでもないのにドアをあけるのが典型例。cvs(日本でいうコンビニ)やファーストフード店の前に立っており、入ろうとすると、ドアをあけてくれる。開けてもらった以上は対価としてお金を払わなければいけない気がして、私はこれがとても嫌い。通勤経路にクリスピークリームがあるので、ひとつ買って帰ろうかななどとよく思うが、かなりの割合でドアの前にホームレスがいるので、買うのを諦めることが多い。別にあけてもらったとしても払わないというスタンスを取ればよいのであろうが。
他には音楽を演奏したり歌を歌ったりする人もいる。あんまりうまくないことが多い。

 

3.物品提供型
飴やティッシュなどを配りそれと引きかえに金銭を要求する。身ぎれいな格好で日本のティッシュ配りのような感じで配っているので思わず受け取ってしまいそうになる。あとは電車がすいている時間に、電車のなかでポケットティッシュを乗客の横に置いていったりする。配りながら窮状を訴えたり、お金が欲しい理由が書いてある紙を一緒に配ったりしている。置いたティッシュを乗客が取らないと数分後回収にきて、次の駅で隣の車両にうつっていく。なぜだかこのパターンは子供が多い。でもその子の容貌を見ると、髪は染めてるし、アクセサリーがじゃらじゃついてるし、おしゃれなレギンス履いてたりして、とてもお金に困っているようには見えないんだよね…お金に困っている人はおしゃれすべきじゃないと言うつもりはないけども。

 

アメリカのホームレスはビジネスホームレスが多いと聞く。
車できて、一日その場に立って、車で家に帰るというひともいるらしい。(それはもうホーム"レス"ではないが) 目にするホームレスのうち、どの程度が本当に困っているホームレスなのか、その割合はわからない。

 

知人のアメリカ人の意見だと、シェルターに行けば食べ物がもらえて生きていけるんだから、路上で人にお金を乞うのは甘えだという。どうせその金をドラッグか煙草を買うお金にするつもりだろうと。

 

確かにアメリカはホームレスへの援助が日本よりは手厚いと思う。勤務先でも寄付を求める連絡が時々くるし、支援ボランティアの募集もさかん。住んでるマンションにも寄付トラックみたいのがやってきて、いらないものや缶詰を集めていく。それらが必要な人に行き渡っているのかはわからないが。

あと、アメリカは寄付や人に物を施すというのが一番尊敬される行動だ。仕事で財を成した人がどかんと何かに寄付をするのが最も賞賛される人生。ノブレスオブリージュに近いのかも。そういった文化背景があるので寄付がさかんだし、ミクロな範囲で路上にいるホームレスに対してお金をあげるひとも日本に比べれば信じられないくらい多い。そこを逆手に取って最初から人に乞うこと前提な人も多いんじゃないかとも思う。

 

先日ファーストフードに入って窓から1時間くらいホームレスを見ていた。数十分に1回は数ドル渡す人がいる。合計すれば少なくとも1日50ドルくらいにはなると思う。働かなくても道端に座っているだけでそれだけ稼げるのであれば、そういう生き方を選択する人も出てくるだろう。税金も払わなくて済むし。

実際にホームレスに混じった経験をされた方のブログがあった。この行動力。すごい。
https://blogs.yahoo.co.jp/kenjicpa/1627428.html

 

この方の所感にあるように、アメリカのホームレスは甘やかされてるんじゃないかと思うことがある。ホームレスに限らずだけど、アメリカには好きなだけ食べてその結果太ったら歩けないからって電動カートで移動する人も多い。(電動カート補助金を出してる州もあるという) そうならないために運動するとか、またはその暮らしから抜け出すために努力したんだろうか、と疑問を持ってしまうようなことも多い。
ホームレスの中には病気で働けなくなった人もいるかもしれないけども、外からはわからない。全体としてはすごく甘えているように見える。空き缶を集めたりして一応勤労している日本のホームレスの姿を見ているからからもしれないけども。日本は物乞い行為が一応法律で禁止されているからね。
私だって恵まれた環境ではあるけれど、日々ストレスを感じながら働いているのにそれで得たお金をなぜ渡さないといけないのか、すごく違和感を感じてしまう。


ちなみにこの人はよく駅で見かける人。顔は隠しますが。

f:id:dcdemorouhi:20170510071241j:image

駅のエスカレーターあがったところで、電動車椅子に乗ってスナック食べてタバコ吸いながら、お金をくれとずっと言っている。タバコ吸う金があるような人になぜ渡さなければいけないのかと疑問に思うが、見てるとそれなりの数の人が小銭や数ドルを渡している。

 

本当はもっと根本的な解決が望ましい。社会保障を充実させるとか、望まない妊娠をしないように教育するとかドラッグが簡単に手に入らないようにするとか、もっと仕事を始めるハードルを下げるとか。


そんなこと言っても、もしかしたら目の前にいる人は今日飢えて亡くなるのかもしれなくて、毎日おまえはどうするんだと喉元に刃物を突きつけられているような気分だ。でも答えは出ない。

 

スポーツ観戦 その2 野球

 

f:id:dcdemorouhi:20170411105220j:image

イチローを見た!!!!

 

 

DC近郊にはふたつ野球チームがある。

ワシントンナショナルズボルチモアオリオールズだ。どちらもそれなりに強いらしい。ナショナルズの球場は中心部からも近いNavy yardというところにある。
ナショナルズの開幕戦が4月頭から始まるが初戦三連線の相手がマイアミマーリンズと聞いて、なんとしても行かねばと思った!そう、マイアミマーリンズには今イチローがいる!イチロー見たい!

三連線は月曜のデイゲーム、水曜のナイトゲーム、木曜のデイゲームだ。イチローがでる可能性はわからないが、働いてる人が多いので水曜のナイターのチケットを買った。
チケットは公式サイトでも買えるようだけどtickpickというチケット売買サイトで買った。コンサートやスポーツのチケットはここで買うことが多い。

 

19時05分に試合開始で、18時ごろ球場についた。近くのお店やひらけたスペースではみんなお酒を飲みながら楽しんでおり、テンションも高まる。

f:id:dcdemorouhi:20170411103502j:image

二階のスペースでみんな飲んでる。

 

 

席は、開幕戦だから少し全体的に高めであったが、65ドルで三塁側の内野席前から10列目。

こちらの球場は客席とグラウンドの距離がめちゃくちゃ近い。1列目の座席はグラウンドとほぼ同じ高さだ。10列目でも、超近い。三塁の選手なら表情も見えるレベルだ。

f:id:dcdemorouhi:20170411103529j:image

座席からの風景。

 

まだ明るいなか試合開始。近いから臨場感が半端じゃない。ファールのボールが時々客席に飛んでくるので試合から目を離しているとかなり危ない。
ビールの売り子のおじさん(こちらは東京ドームみたいに若い可愛い女の子ではなく普通のおじさん)があの手この手でビールを買わせようと気を引いてくる。飲む気なかったのに、おじさんの挙動があまりにおもしろいから買ってしまった。買ってたらちょうどファールボールがきて危なかった。

 

試合はナショナルズ優位ですすむ。途中ホームランも何本かあって飽きない試合。回の交代のたびに、大画面に色々エンターテイメントがうつる。観客席にグッズを投げ入れたり、野球にまつわるクイズとか。飽きさせない仕組みがあってよいね。
そのなかでもザ・アメリカなのが"Kiss Cam"。カメラがカップルを撮影し、撮影されたカップルはキスをして、それが大画面に中継される。やーー、これ、どこでも普段から気楽にキスしてるアメリカならではですよね…もし浮気相手とかと来ていてカメラに抜かれたらどうするのだろうか……


大リーグでのお決まりイベントは、7回表が終わった後でみんな立ち上がりストレッチをしながら「私を野球に連れてって」を歌う。昔アメリカの大統領が観戦した時に、7回表が終わってストレッチしたのを観客が真似たことから始まったそうだ。

あとは首都ならではのエンターテイメントだけど、ナショナルズの試合では、歴代の大統領のマスコットが、グラウンドでかけっこをするというイベントがある。私が見たときはリンカーンが優勝していた。このキャラクター、球場の色々なところに出没する。

f:id:dcdemorouhi:20170411103638j:image

優勝したリンカーンさん。

 

そんなこんなを楽しみながら、回は進むがイチローのでる気配はない。ベンチには姿がちらちら見えるから、可能性としてはありそうだが。。アメリカ人は、前回の記事で書いた通り、試合が決まると早々に帰る。8回くらいには半数以上の人が席を後にしていてだいぶ終わりかけたムードだし、今日は見れないかと諦めていた。

 

 

が、そんな諦めかけていた9回、イチローが代打で登場!!!!!私含め、見ていた日本人は絶叫!!(イチロー目当てにDCに住む日本人がかなり観戦に来ていたようだ)

f:id:dcdemorouhi:20170411103708j:image
帰った人のおかげで席がだいぶあいていたので、勝手に前に詰めて、ほぼ一番前に陣取った!係員も何も言わない。笑
イチローに熱狂している日本人に苦笑する現地のアメリカ人。誰かがI like Ichiro!!と声をかけてくれたのでme too!!!!!と叫び返す。

見てください、これがイチローです。デジカメでとりました。ほとんどズームしてないでこれです。

f:id:dcdemorouhi:20170411103736j:image

f:id:dcdemorouhi:20170411103800j:image

 

あの有名な打撃前モーション!

f:id:dcdemorouhi:20170411103818j:image


今回はヒットは打てなかったのですが、イチローが打席に立っている姿を生で見られて、単なるミーハー的な嬉しさ以上に強く心が動かされました。
体格の立派なアメリカ人選手の中ではかなり華奢に見えるイチローが何年も大リーグで結果を残し続けてるのはどんな努力と苦労があることか。イチローの凄さとはとても比較にならないけども、アメリカ生活で日々もがいている私にとって、日本人の活躍を目の前で見ることができたのは、とても勇気付けられました。

今度は本拠地マイアミで見たいな。

 

f:id:dcdemorouhi:20170411103905j:image

 

スポーツ観戦 その1 アイスホッケー

アメリカの四大スポーツは、アメフト、アイスホッケー、バスケ、野球。日本人からするとサッカーが入ってないのが意外な気がする。

 

私の住むワシントンDCもこの4大スポーツそれぞれチームを持っていてそれなりに強い。周囲のアメリカ人はみんなこの地元のスポーツ観戦が大好き。電車に乗っていると試合がある日は各スポーツのユニフォームを着ている人をたくさん見かける。


DCに住んでる間に全部1回ずつは見たいなと思ってる。のでまずはアイスホッケーから見に行った。
チケットの入手方法は、公式サイトから買うとか色々あるけどtickpickというチケット売買サイトで買った。3階席で1席5000円くらい。

 

 

DCのアイスホッケーはDC Capitalsと言う名前。チームカラーは赤で、ファンは"Let's go Caps!!"と声援を送る。


場所はベライゾンセンターという巨大なアリーナ。Lady GAGAのライブもここでやるらしい。下にコートがあって観客席はすり鉢状になってるわけだけど、すり鉢の角度が急だから、3階席とかでもあんまり遠さを感じない。上から見下ろす感じで、よく見える。バスケの試合もこのアイスホッケーのコートの上に板を乗せてバスケコートにするらしい。

f:id:dcdemorouhi:20170411104225j:image

パノラマで撮ってみた。

 

ベライゾンセンターは治安の悪いとされるチャイナタウンのすぐ隣にある。なので超治安が悪い。夜は駅自体が麻薬の匂いがするし、明らかにクスリやってますと言う感じの人や叫んでる熱狂ファンみたいな人もたくさんいて、一人ではとても怖くて歩けないと言う感じ。

 

入口で荷物検査を受けるけど、あまり大きな荷物はダメなようだ。ほとんどの人が手ぶら。会社帰りに見にくる人とか荷物どうすんのと思ったけど、多くの人は車で来るから車に置いてこれるのね。またスーツの人も全然いないなと思ったら、みんな一度家に帰るんだそうな。17時にはみんな帰れるアメリカならではですな……

 

試合はみんな会場内で売っているビールとかハンバーガーを食べながら観戦する。アイスホッケーのルールはよく知らないけど、感覚的にわかるので面白い。サッカーとかバスケよりも面白いところはゴールの後ろもプレー領域ってところと、壁の反射が使えるというところですね。

休憩のたびにスクリーンに客席を写したり、スクリーンでミニゲームがやっていたりと飽きさせない工夫がしてある。ハーフタイムにはスポンサーであるトヨタの車の宣伝で、トヨタ車の風船がドローンに乗せられてプカプカ会場を浮いていたりして面白かった。

f:id:dcdemorouhi:20170411104324j:image


アイスホッケーに限られないけど、アメリカのスポーツは、客席にホームとアウェーという概念がないそうだ。日本だと野球でもサッカーでもバスケでも応援する場所がホームチームとアウェーチームでわかれてるけども。まぁアメリカは広大だからアウェーのゲームを見に行くという考えがそもそもないんだろうなー。とにかく観客はみんな揃って地元のチームを応援しているという感じ。相手チームファンに対抗するという観点がないからなのかわからないけれど、決まった応援の型とかあんまりない。確かにみんなユニフォームを着ているしLet's go capsという掛け声は一応あるけども、ファンの一体感というのはなく、応援しにきているというよりそれぞれが楽しみにきている、という感じ。また映画に引き続きいちゃいちゃしてるカップルが多い。

 

結局この日の試合自体は地元のキャピタルズが負けた。んだけど、興味深いと思ったのは、勝負がついたと思うとみんな帰る。残り10分くらいあって2点差になったらみんなぞろぞろと立ち上がって帰り出す。「え、地元チーム負けてるんだから最後まで応援しないの?」と思ったんだけれども、試合終了時には半分以上の人が帰ってしまっていた。
確かに試合終了後は交通も混雑するし先に抜けるというのもわかる、でも個人的にはそんな全身ユニフォームかためるくらいのファンなら、最後までチームを応援するのかなと思ってたので意外だ。
あと、負けてる時の試合への興味のなさがすごい。個人的には負けている時こそなんとか逆転するようチームを応援しなきゃ、と思うので、これも以外だった。
こんなことを言ってはあれだけど、チームを応援しているというより試合に乗じて騒いだり盛り上がったりしたいだけなんじゃないの、思っている。後に見に行った野球も、全く同じ構図で、この時は地元チームが勝ってたたけど8回表くらいでみんな帰り始める。終電もまだまだ余裕ある時間なのに。私はまだ行ってないがバスケを見に行った知人も同じことを言っていた。
うーん不思議。スポーツはエンターテイメントだから楽しませない部分はいらない、ということだろうか。

 

ロックンロールマラソン in DC

3月11日にDCでやっていたRock 'n' Roll marathon(ロックンロールマラソン)というものに出てきた。ハーフマラソンで参加して、一応完走した。

f:id:dcdemorouhi:20170320133334j:image

スタート前の様子。

 

ロックンロールマラソンとは全米中でやっているマラソン大会で今年20周年らしい。今年だけでもこんなラインナップだそうだ。

f:id:dcdemorouhi:20170320133301j:image
このロックンロールマラソンの特徴は、数マイルごとに音楽の生演奏が行われており、音楽で走者を応援して盛り上げる、というもの。

普段あんまり走ったりしないのだが(たまに近所を5キロくらい走る程度)、3万人くらいが参加するかなり規模の大きいマラソンでDCの車道を封鎖して走ると聞いたため、普段見られないDCの姿が見られるかと思い、知人と一緒にハーフマラソンに申し込んだ。今回は、フルとハーフと5キロの選択肢があった。申込はグルーポンのクーポンを使って80ドルくらいだったと思う、たぶん正式料金は100ドルくらい。
本番前に練習しようしようと思っても飲んでしまったり雪が降ったりして全然練習できなかったのでほぼぶっつけ本番であった。

・前日
マラソンに使うゼッケン一式などをとりにいく。今回のゴール会場はRFK Stadium。DCを本拠地とするサッカーチームDC Unitedのホームである。ここのすぐ近くの陸軍施設?の一部が巨大な体育館になっており、本番の前々日と前日にゼッケン引き取り兼プレイベントみたいなのをやっている。
ゼッケンの番号は、申込時に自己申告する推測ゴール時間によって割り振られる。私はまったく自信がないので4時間半と申告、ほぼ最後スタートのグループだ。
プレイベント会場では、走り方のアドバイスがもらえたり靴やウェアや栄養食品が売ってたり、スポンサーのブースがあったりして一大産業という感じ。
ゼッケンと袋をもらって、準備する。ゼッケンは安全ピンでTシャツにつける。バンドを渡されてそれを靴につける。このバンドの中には走者固有のチップが入っているらしく、1マイルを通過するごとにその情報がホームページ上でアップデートされて、いまどこまできてるかわかるようになっている。
前の日は飲み会だったがさすがにビール3杯でやめておいた。なお、ハーフのスタートは8時半。土日のメトロは7時くらいからしか動かないのでほぼ始発での出発。

・本番
たくさん走るならせめてお腹すかないように…と日本から持ってきたうどんを大量に茹でて朝ごはんにする。
なおこの日は最高気温2度。マラソンは午前中なので普通に氷点下だ。服装も悩む。走るときはウィンドブレーカーとして、それまでの待ち時間とか寒そうだけど、会場には着替える場所もないし、と悩んでもう面倒になってそのまま行くことにした。
7時前に家を出て最寄りの駅につくと、ランニングウェアの人がたくさん。電車の中もこのマラソンに出る人ばかりだ。
スタート地点の駅でみんな降りるので、流れに乗って降りる。f:id:dcdemorouhi:20170320133431j:imageこの写真の人たちみんなマラソン参加者。寒さ対策にゴミ袋とかを頭からかぶってる人もいる。ゴミ袋ならそのまま捨てられるからか…頭いいな…
昨日もらったビニールバックにいれればレースの間荷物をあずかってもらえる。UPSのトラックがずらりと並んでおり預ける。

f:id:dcdemorouhi:20170320133457j:imageトラックはレース中に移動してゴールすると受けとれるようになっている。荷物も預けて、準備万端。
8時半スタートだけど、100人くらいいるブロックごとに「3.2.1. start!!」を繰り返すので最後の方のブロックの我々がスタートしたのは9時ぴったり。知人は普段から運動しているので最初だけ私のペースに合わせて走ってくれることになった。

走り出すと風がめちゃくちゃ顔に当たって寒い!氷点下なので陽の当たるところはまだいいが、日陰はかなり寒い。
それでも走っているうちにそれなりにあったかくなってくる。道路の端には走者が脱ぎ捨てたと思われる服とか手袋とか帽子が大量にあってあぁこのなんでも道路に捨てる感じアメリカだなぁという感じがする。
数マイルごとの生演奏というのをちょっと楽しみにしてたけど、全然ロックじゃなくてなんか素人に毛が生えたような地元のバンドがカントリー調の歌を歌ってたりして、あんまり応援にはならなかった。
でもまぁ普段走れない車道を走るので楽しい。アメリカの道路は広くて片側5車線とかあるので、みんなでだらだら走っても全然窮屈じゃない。ザ・ワシントンDCという感じの都会の道から住宅街や川沿いなどコースの景色も様々で飽きない。国会議事堂までまっすぐ走る道が気持ちよかった。

f:id:dcdemorouhi:20170320133727j:image

(正面が議事堂)

 

沿道に地元の人が応援に出てたりして、ハイタッチしながら走る。
最初の10キロくらいはなんとか走り続けたがあとはもう下り坂は走り、上り坂は歩く、という感じで走ったり歩いたり適当に進んだ。
一番きつい坂はここ。

f:id:dcdemorouhi:20170320133548j:image
一番きついから気分を盛り上げてくれようとしているのか沿道には等間隔で軍隊の人がアメリカ国旗を持って並び、殉職した軍隊の人の写真が足元に飾られている。でもこの勾配は無理!!

 

レース中、色々な格好をしている人がいたけれど、結構目についたのは背中のゼッケンとかに"in honor of 人名" "Remember 人名"とか書いてる人。死別した人とか大事な人のためにレースを走る、というのが一般的なのね。私もレースがちょうど3月11日だから東日本大震災関連でなにかやったほうがいいのかと黒い腕章でもつけようかと思ったけどそれで完走できなかったらよくないかなと思ったけどやればよかった。しばらく同じペースで走ってた人の背中に"Don't forget Vietnam war"と書いてあった。きっと近しい人をベトナム戦争で亡くしたんだろう。

とか色々なことを考えて走ったり歩いたりしながら一応ゴールできた。2時間46分。はじめてにしては上出来じゃないでしょうか。また出たいな。ゴールではこんなメダルがもらえる。

f:id:dcdemorouhi:20170320133632j:image
あとゴール地点ではビール飲めることになってたけど寒くてビールなんかとても飲みたい気分じゃなかった。夏ならゴール後のビールめちゃくちゃ美味しいだろうなぁ!無料で配られてるバナナがとても甘く感じた。

 

走りながら興味深いと思ったことが2つ。

ひとつは、レースにはほとんど白人しかいなかった。DCは人口に占める黒人の割合が高い。去年日通にもらった資料によると住民はアフリカ系57%、白人38%、アジア3%、ヒスパニック8%、となっている。アメリカの他都市に比べてアフリカ系の比率が極めて高い。
DCの人口の半分以上が黒人なのにDCでやったこのマラソンレースに出ているのは9割以上が白人だったように感じた。アジア系もほとんど見なかった。
高い参加費を払うことができて、普段から走る健康的な生活ができている人はほぼ白人なんだなと思って、あらためてこの国の分断を感じた。

 

もうひとつはこれまたDCならではなのかもしれないけど。地元の人らしき人が沿道に出てプラカードみたいなのを持って応援してくれていた。プラカードは単純にGo!! Go!!とかYou can do it!!みたいことが書いてあるものが多いんだけど、かなりの数見かけたのがトランプを風刺するもの。
"You can do it, because you are not Trump"だの"You are better than our government"だの"Run away!! Trump is casing you"などなど、よく考えつくなという言葉とともにトランプの風刺画が踊ってます。こんなのを21キロ走る間、30個くらい見たよ。

これって走ってる人を応援してるわけじゃなくて、ただ自分がトランプ批判したいだけじゃんね。私はトランプに賛成でも反対でもないけど、なんだかすごく嫌な気分がした。いくらDCはヒラリー投票者が多いとはいえ、トランプ支持者だっているし、レースにも参加してるだろうにね。そういうことには考えが及ばないんだろうか。アメリカの、政治的主張を誰でも自由に表明できる雰囲気はいいことだと思う一方で、場所は選ぶべきなんじゃないかなと思う。マラソンの場では最大に尊重されるべきは走者なんだから、走者が不快に感じる可能性のある言葉は使うべきではないでしょう。
まぁDCは基本リベラルの地域なのでリベラルの鼻に付く感じというのは日々感じます。こういう雰囲気がトランプ大統領という存在を産むんだよなとすごく納得している。これはまた今度書く。

 

日頃の運動不足がたたって筋肉痛1週間続いたけど、またマラソン走りたいな。狙うは海兵隊マラソンかな。