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アラサー女の東海岸一人暮らし

ワシントンDCに住む女の考えごと

ロックンロールマラソン in DC

3月11日にDCでやっていたRock 'n' Roll marathon(ロックンロールマラソン)というものに出てきた。ハーフマラソンで参加して、一応完走した。

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スタート前の様子。

 

ロックンロールマラソンとは全米中でやっているマラソン大会で今年20周年らしい。今年だけでもこんなラインナップだそうだ。

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このロックンロールマラソンの特徴は、数マイルごとに音楽の生演奏が行われており、音楽で走者を応援して盛り上げる、というもの。

普段あんまり走ったりしないのだが(たまに近所を5キロくらい走る程度)、3万人くらいが参加するかなり規模の大きいマラソンでDCの車道を封鎖して走ると聞いたため、普段見られないDCの姿が見られるかと思い、知人と一緒にハーフマラソンに申し込んだ。今回は、フルとハーフと5キロの選択肢があった。申込はグルーポンのクーポンを使って80ドルくらいだったと思う、たぶん正式料金は100ドルくらい。
本番前に練習しようしようと思っても飲んでしまったり雪が降ったりして全然練習できなかったのでほぼぶっつけ本番であった。

・前日
マラソンに使うゼッケン一式などをとりにいく。今回のゴール会場はRFK Stadium。DCを本拠地とするサッカーチームDC Unitedのホームである。ここのすぐ近くの陸軍施設?の一部が巨大な体育館になっており、本番の前々日と前日にゼッケン引き取り兼プレイベントみたいなのをやっている。
ゼッケンの番号は、申込時に自己申告する推測ゴール時間によって割り振られる。私はまったく自信がないので4時間半と申告、ほぼ最後スタートのグループだ。
プレイベント会場では、走り方のアドバイスがもらえたり靴やウェアや栄養食品が売ってたり、スポンサーのブースがあったりして一大産業という感じ。
ゼッケンと袋をもらって、準備する。ゼッケンは安全ピンでTシャツにつける。バンドを渡されてそれを靴につける。このバンドの中には走者固有のチップが入っているらしく、1マイルを通過するごとにその情報がホームページ上でアップデートされて、いまどこまできてるかわかるようになっている。
前の日は飲み会だったがさすがにビール3杯でやめておいた。なお、ハーフのスタートは8時半。土日のメトロは7時くらいからしか動かないのでほぼ始発での出発。

・本番
たくさん走るならせめてお腹すかないように…と日本から持ってきたうどんを大量に茹でて朝ごはんにする。
なおこの日は最高気温2度。マラソンは午前中なので普通に氷点下だ。服装も悩む。走るときはウィンドブレーカーとして、それまでの待ち時間とか寒そうだけど、会場には着替える場所もないし、と悩んでもう面倒になってそのまま行くことにした。
7時前に家を出て最寄りの駅につくと、ランニングウェアの人がたくさん。電車の中もこのマラソンに出る人ばかりだ。
スタート地点の駅でみんな降りるので、流れに乗って降りる。f:id:dcdemorouhi:20170320133431j:imageこの写真の人たちみんなマラソン参加者。寒さ対策にゴミ袋とかを頭からかぶってる人もいる。ゴミ袋ならそのまま捨てられるからか…頭いいな…
昨日もらったビニールバックにいれればレースの間荷物をあずかってもらえる。UPSのトラックがずらりと並んでおり預ける。

f:id:dcdemorouhi:20170320133457j:imageトラックはレース中に移動してゴールすると受けとれるようになっている。荷物も預けて、準備万端。
8時半スタートだけど、100人くらいいるブロックごとに「3.2.1. start!!」を繰り返すので最後の方のブロックの我々がスタートしたのは9時ぴったり。知人は普段から運動しているので最初だけ私のペースに合わせて走ってくれることになった。

走り出すと風がめちゃくちゃ顔に当たって寒い!氷点下なので陽の当たるところはまだいいが、日陰はかなり寒い。
それでも走っているうちにそれなりにあったかくなってくる。道路の端には走者が脱ぎ捨てたと思われる服とか手袋とか帽子が大量にあってあぁこのなんでも道路に捨てる感じアメリカだなぁという感じがする。
数マイルごとの生演奏というのをちょっと楽しみにしてたけど、全然ロックじゃなくてなんか素人に毛が生えたような地元のバンドがカントリー調の歌を歌ってたりして、あんまり応援にはならなかった。
でもまぁ普段走れない車道を走るので楽しい。アメリカの道路は広くて片側5車線とかあるので、みんなでだらだら走っても全然窮屈じゃない。ザ・ワシントンDCという感じの都会の道から住宅街や川沿いなどコースの景色も様々で飽きない。国会議事堂までまっすぐ走る道が気持ちよかった。

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(正面が議事堂)

 

沿道に地元の人が応援に出てたりして、ハイタッチしながら走る。
最初の10キロくらいはなんとか走り続けたがあとはもう下り坂は走り、上り坂は歩く、という感じで走ったり歩いたり適当に進んだ。
一番きつい坂はここ。

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一番きついから気分を盛り上げてくれようとしているのか沿道には等間隔で軍隊の人がアメリカ国旗を持って並び、殉職した軍隊の人の写真が足元に飾られている。でもこの勾配は無理!!

 

レース中、色々な格好をしている人がいたけれど、結構目についたのは背中のゼッケンとかに"in honor of 人名" "Remember 人名"とか書いてる人。死別した人とか大事な人のためにレースを走る、というのが一般的なのね。私もレースがちょうど3月11日だから東日本大震災関連でなにかやったほうがいいのかと黒い腕章でもつけようかと思ったけどそれで完走できなかったらよくないかなと思ったけどやればよかった。しばらく同じペースで走ってた人の背中に"Don't forget Vietnam war"と書いてあった。きっと近しい人をベトナム戦争で亡くしたんだろう。

とか色々なことを考えて走ったり歩いたりしながら一応ゴールできた。2時間46分。はじめてにしては上出来じゃないでしょうか。また出たいな。ゴールではこんなメダルがもらえる。

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あとゴール地点ではビール飲めることになってたけど寒くてビールなんかとても飲みたい気分じゃなかった。夏ならゴール後のビールめちゃくちゃ美味しいだろうなぁ!無料で配られてるバナナがとても甘く感じた。

 

走りながら興味深いと思ったことが2つ。

ひとつは、レースにはほとんど白人しかいなかった。DCは人口に占める黒人の割合が高い。去年日通にもらった資料によると住民はアフリカ系57%、白人38%、アジア3%、ヒスパニック8%、となっている。アメリカの他都市に比べてアフリカ系の比率が極めて高い。
DCの人口の半分以上が黒人なのにDCでやったこのマラソンレースに出ているのは9割以上が白人だったように感じた。アジア系もほとんど見なかった。
高い参加費を払うことができて、普段から走る健康的な生活ができている人はほぼ白人なんだなと思って、あらためてこの国の分断を感じた。

 

もうひとつはこれまたDCならではなのかもしれないけど。地元の人らしき人が沿道に出てプラカードみたいなのを持って応援してくれていた。プラカードは単純にGo!! Go!!とかYou can do it!!みたいことが書いてあるものが多いんだけど、かなりの数見かけたのがトランプを風刺するもの。
"You can do it, because you are not Trump"だの"You are better than our government"だの"Run away!! Trump is casing you"などなど、よく考えつくなという言葉とともにトランプの風刺画が踊ってます。こんなのを21キロ走る間、30個くらい見たよ。

これって走ってる人を応援してるわけじゃなくて、ただ自分がトランプ批判したいだけじゃんね。私はトランプに賛成でも反対でもないけど、なんだかすごく嫌な気分がした。いくらDCはヒラリー投票者が多いとはいえ、トランプ支持者だっているし、レースにも参加してるだろうにね。そういうことには考えが及ばないんだろうか。アメリカの、政治的主張を誰でも自由に表明できる雰囲気はいいことだと思う一方で、場所は選ぶべきなんじゃないかなと思う。マラソンの場では最大に尊重されるべきは走者なんだから、走者が不快に感じる可能性のある言葉は使うべきではないでしょう。
まぁDCは基本リベラルの地域なのでリベラルの鼻に付く感じというのは日々感じます。こういう雰囲気がトランプ大統領という存在を産むんだよなとすごく納得している。これはまた今度書く。

 

日頃の運動不足がたたって筋肉痛1週間続いたけど、またマラソン走りたいな。狙うは海兵隊マラソンかな。