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アラサー女の東海岸一人暮らし

ワシントンDCに住む女の考えごと

アメリカのホームレスについて

※いつも以上にとりとめのない文章になってしまった。

 

アメリカにきて驚いたのはホームレスの多さ。何回か観光でアメリカにはきたことがあってその度にもホームレスは見かけていたけど、住んで毎日同じ場所に通うとまた見えてくるものがある。

先に私のスタンスを書いておく。帰る家を持たない、特に冬には寒さの厳しくなるDCの地で家がないということは本当に辛いことだと思う。(どれだけ足りてるかはわからないがホームレス向けのシェルターは街中にあるけれど。そこでは食料を配っておりベッドもある。)
その一方で、アメリカのホームレスはビジネスホームレス(やむぬやまれずホームレスをしているのではなく仕事としてホームレスをしている)も多いと聞くし、その生活から抜け出すために努力をしたのかどうか、本当のところがわからない。日々見かけるホームレスの中でも、クスリの匂いがする人も多いし煙草を吸ってる人も多い。なので、私は基本的には直接お金を渡すことはしない。職場を通じてホームレス支援団体に寄付ができるのでそちらには時々している。

 

ホームレスにはいくつかカテゴリがある。受動型と積極型だ。受動型はたぶん日本で見かけるホームレスの姿に近い。道端に座っている。お金をほしい理由を書いた紙を近くに置いたり掲げたりしている。中年男性が多いけれど、女性もいるし、子連れの女性もいる。あとは動物を連れている人も多い。子供を連れていると本当に心が痛む。

 

積極型にはいくつかパターンがある。
1.声をかけてくる
2.サービス提供型
3.物品提供型

 

1.路上で声をかけてくる
これが一番多い。毎日の通勤と退勤で平均して5人くらいは見る。いつも同じところにいる人もいる。ファーストフードの紙コップの中にもらった小銭をいれて、それを振ってジャラジャラ音をさせている。道や電車の中でよく見かける。
声のかけかたは人ぞれ。直接的にお金をくれ、という人もいれば、I love youとかGod will save youとかI believe you are a nice man.とか色々。無視する人が多いが5%〜10%くらいの確率で数ドルをあげている人を見かける。
あと車社会のアメリカならではだと思うが、信号待ちの車に向けてお金を求める人もよく見かける。交通量の多い道路で、車線の間に芝生の緩衝帯があるようなところなど。無視して見ないようにしていたら、一度窓を叩かれたことがあって怖かった。治安が悪い地域では車にすがりつくようにして求めてくる人が多いから車のロックは絶対に必須。

DC中心部から車で1時間くらいのボルチモアはとても治安が悪くて有名だけどそこではホームレスが車椅子で横から体当たりをしてきたと聞いたことがある。

 

2. サービス提供型
頼んでもないのにドアをあけるのが典型例。cvs(日本でいうコンビニ)やファーストフード店の前に立っており、入ろうとすると、ドアをあけてくれる。開けてもらった以上は対価としてお金を払わなければいけない気がして、私はこれがとても嫌い。通勤経路にクリスピークリームがあるので、ひとつ買って帰ろうかななどとよく思うが、かなりの割合でドアの前にホームレスがいるので、買うのを諦めることが多い。別にあけてもらったとしても払わないというスタンスを取ればよいのであろうが。
他には音楽を演奏したり歌を歌ったりする人もいる。あんまりうまくないことが多い。

 

3.物品提供型
飴やティッシュなどを配りそれと引きかえに金銭を要求する。身ぎれいな格好で日本のティッシュ配りのような感じで配っているので思わず受け取ってしまいそうになる。あとは電車がすいている時間に、電車のなかでポケットティッシュを乗客の横に置いていったりする。配りながら窮状を訴えたり、お金が欲しい理由が書いてある紙を一緒に配ったりしている。置いたティッシュを乗客が取らないと数分後回収にきて、次の駅で隣の車両にうつっていく。なぜだかこのパターンは子供が多い。でもその子の容貌を見ると、髪は染めてるし、アクセサリーがじゃらじゃついてるし、おしゃれなレギンス履いてたりして、とてもお金に困っているようには見えないんだよね…お金に困っている人はおしゃれすべきじゃないと言うつもりはないけども。

 

アメリカのホームレスはビジネスホームレスが多いと聞く。
車できて、一日その場に立って、車で家に帰るというひともいるらしい。(それはもうホーム"レス"ではないが) 目にするホームレスのうち、どの程度が本当に困っているホームレスなのか、その割合はわからない。

 

知人のアメリカ人の意見だと、シェルターに行けば食べ物がもらえて生きていけるんだから、路上で人にお金を乞うのは甘えだという。どうせその金をドラッグか煙草を買うお金にするつもりだろうと。

 

確かにアメリカはホームレスへの援助が日本よりは手厚いと思う。勤務先でも寄付を求める連絡が時々くるし、支援ボランティアの募集もさかん。住んでるマンションにも寄付トラックみたいのがやってきて、いらないものや缶詰を集めていく。それらが必要な人に行き渡っているのかはわからないが。

あと、アメリカは寄付や人に物を施すというのが一番尊敬される行動だ。仕事で財を成した人がどかんと何かに寄付をするのが最も賞賛される人生。ノブレスオブリージュに近いのかも。そういった文化背景があるので寄付がさかんだし、ミクロな範囲で路上にいるホームレスに対してお金をあげるひとも日本に比べれば信じられないくらい多い。そこを逆手に取って最初から人に乞うこと前提な人も多いんじゃないかとも思う。

 

先日ファーストフードに入って窓から1時間くらいホームレスを見ていた。数十分に1回は数ドル渡す人がいる。合計すれば少なくとも1日50ドルくらいにはなると思う。働かなくても道端に座っているだけでそれだけ稼げるのであれば、そういう生き方を選択する人も出てくるだろう。税金も払わなくて済むし。

実際にホームレスに混じった経験をされた方のブログがあった。この行動力。すごい。
https://blogs.yahoo.co.jp/kenjicpa/1627428.html

 

この方の所感にあるように、アメリカのホームレスは甘やかされてるんじゃないかと思うことがある。ホームレスに限らずだけど、アメリカには好きなだけ食べてその結果太ったら歩けないからって電動カートで移動する人も多い。(電動カート補助金を出してる州もあるという) そうならないために運動するとか、またはその暮らしから抜け出すために努力したんだろうか、と疑問を持ってしまうようなことも多い。
ホームレスの中には病気で働けなくなった人もいるかもしれないけども、外からはわからない。全体としてはすごく甘えているように見える。空き缶を集めたりして一応勤労している日本のホームレスの姿を見ているからからもしれないけども。日本は物乞い行為が一応法律で禁止されているからね。
私だって恵まれた環境ではあるけれど、日々ストレスを感じながら働いているのにそれで得たお金をなぜ渡さないといけないのか、すごく違和感を感じてしまう。


ちなみにこの人はよく駅で見かける人。顔は隠しますが。

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駅のエスカレーターあがったところで、電動車椅子に乗ってスナック食べてタバコ吸いながら、お金をくれとずっと言っている。タバコ吸う金があるような人になぜ渡さなければいけないのかと疑問に思うが、見てるとそれなりの数の人が小銭や数ドルを渡している。

 

本当はもっと根本的な解決が望ましい。社会保障を充実させるとか、望まない妊娠をしないように教育するとかドラッグが簡単に手に入らないようにするとか、もっと仕事を始めるハードルを下げるとか。


そんなこと言っても、もしかしたら目の前にいる人は今日飢えて亡くなるのかもしれなくて、毎日おまえはどうするんだと喉元に刃物を突きつけられているような気分だ。でも答えは出ない。