アラサー女の東海岸一人暮らし

ワシントンDCに住む女の考えごと

アラートにまみれる

こちらにきてすぐの頃色々な人にAlertを受け取れるようにしとくといいよ、と言われた。住んでいる地域のAlert通知サービスに登録しておくと、電車の運行状態とか気象情報とか色々な情報がメールもしくは電話番号へのテキストメッセージで送られてくるのだ。

で、私もDC付近のアラートに登録しているんだけど、毎日平均して20通くらいの量が送られてくる。これはある日の通知。

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交通事故とか道路封鎖とか寒気に注意みたいなアラートがばんばんくる。Hypothermiaというのは寒気の気象用語(たぶん)。マラソンがあるからこの道路が封鎖されるとか雪で政府機関の営業開始が何時になる、とかもくるので便利。それに加えて、Electric outage(電気不通)やWater outage(水道不通)の通知も毎日のように届く。「○○ストリート付近では12時から電気通ってません」みたいな。日本で生きていて、マンションの保守点検とかによる一時的な断水はまぁ数年に1回くらいあったような気がするが、このアメリカの首都であるワシントンDC、ありとあらゆるところでしょっちゅう電気や水が不通となっている。電気と水って生きるための最低限のインフラではないんだろうか… 電信柱が地下に埋まってるから道路工事するたびに電気止まっちゃうのかな。世界一の大国でありながらインフラが脆弱なのは本当に不思議に思うところ。

 

また興味深いのは、人探しのAlertもくる。
子供が誘拐された際に使われるamber alertと老人が行方不明になった際にsilver alertだ。これらは携帯向けのメッセージだけでなく、高速運転してると電光掲示板に出てたりもする。amberとは、数年前に誘拐の後強姦されて殺害されてしまった少女の名前とAmerica's Missing: Broadcasting Emergency Responseをかけているんだそうで、彼女の誘拐事件をきっかけに、誘拐事件があったら周辺住民の携帯電話に通知がいくシステムが始まったそうだ。

昨日もsilver alertを受け取った。
行方不明になった老人の顔写真が添付されて、身長体重、目の色と髪の色と最後に目撃された場所が書いてある。目の色髪の色が書いてあるのが多人種国家という感じがするね。で、アメリカらしいなと思ったのは、車の車種とナンバープレートも書いてあるのである。こちらの老人は行方不明になるときに車に乗ってるということだ。行方不明になるということはたぶんそれなりに痴呆とかが進んでいると思うんだけどそういう人でも車を乗り回しているのが、不思議なような、怖いような。だってねえ、同じ道路を運転しているわけでしょ。
日本でも高齢者の免許返納が問題になってるけど、日本以上に車に依存する社会のアメリカはどういうふうに対処してるんだろう。知り合いに聞いた話では免許更新は1年ごとで、そこで色々ボケてないかのテストがされるそうだけど。
昨日の行方不明になった人はinharmedな状態で見つかったと報告アラートがきてた。よかったよかった。