アラサー女の東海岸一人暮らし

ワシントンDCに住む女の考えごと

チャールストン1泊旅行記

アメリカの旅行雑誌の読者投票による観光地ランキングで、2年連続京都が1位だったところ去年はサウスカロライナ州チャールストンが1位になったとのこと。ミーハーなので是非とも行ってみたかったので親が遊びに来たついでに1泊してきた。

 

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こんな街並み。

 

 

大西洋に面していて巨大な港があり南北戦争以前に交易でとても栄えた南部の代表的な都市だそうだ。また、南北戦争が始まったまさにその場所でもある。最初にUnionから離脱したのもサウスカロライナだしね。(というのを大学受験ぶりに思い出した)

DCからは飛行機で1時間45分くらいなのであっという間。友人が先週DCから車で行ったところ片道9時間だったとのこと。アメリカ人にとってはそれくらい普通の感覚らしいのでまったくこの国の広大さにはただただ恐れ入ります。

 

1日目 市内観光、サムター要塞上陸
2日目 プランテーション見学(ブーンホールプランテーション)、市内観光

 

DCのレーガンナショナル空港から行きはアメリカンエアライン。帰りはジェットブルーエアラインで移動。


チャールストン空港は小さめの可愛い空港。敷地内に米軍の飛行機が並んでいるので、Uberの運転手に聞いてみたところ、元は米空軍の基地で、その一部を民間に貸し出してるということだそう。日本の茨城にある百里空港/百里基地みたいな感じだろうか。
空港の隣にBoeingの巨大な工場がある。組立工場なのか整備の工場なのかわかんないけども敷地がめちゃくちゃに広く、建物もとんでもなく大きい。整備待ちなのか、敷地内には色々な航空会社の飛行機が並んでいる。ぼんやり見てたら見慣れた鶴マークが目に入った。JALの機体もあるのね!DCにはANAしか運行してないので久しぶりに見るJALマークにテンションがあがる。

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 看板に隠れてるけどJALマークがある。

 

空港からダウンタウンは車で20分くらい。あっという間についた。小さい町なのでレンタカーを借りず徒歩とUberでまわる。
ホテルはダウンタウンからほんの少し外れ気味のHoliday Innに取った。安かったから決めたけど、ちょっと歩くからもうちょっと内側でもよかったかな。

 

チャールストンは形がニューヨークに似ている。半島が細長く海に張り出していて、道は碁盤の目のようになっている。半島の先にはこれまたニューヨークと同じくバッテリーパークという公園がある。バッテリーというのは戦争において迎え撃つ拠点になるようなところを言うらしい。

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栄えているのは半島を縦に走るKing street、その隣のMeeting Street、港沿いのeast bay street。
歩いても回れるし、自転車バージョンの人力車や、馬車もあり、ダッシュトロリーという名前の無料のバスも走っているので、ダウンタウンは車がなくても充分楽しめると思う。

東海岸はとにかく南北戦争関連の史跡が多い。アメリカに来る前までは、南北戦争にそこまで興味がなかったけども、車ですぐのところにゲティスバーグやらマナサス(マナサスの戦いの)やリンカーンの生家があるので嫌でも興味を持つようになった。

 

初日に行ったサムター要塞は、まさに南北戦争の開戦となった最初の砲弾を撃ち込んだ大砲のある場所。チャールストンから船で30分ほど行った小島だ。軍艦島とかをイメージしてたけどそれよりだいぶ小さい。大西洋の要所にあるから重要な拠点だったのね。今はナショナルパーク管轄になっている。

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ダウンタウンからほど近いリバティパークという公園から、要塞まで船で移動して上陸するツアーがでているのでそれに参加した。天気がよいので船の旅が楽しい。30分船に揺られて、1時間散策の時間があり、また30分かけて帰ってきた。

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レンジャーの人が当時の大砲の使い方とかを説明してくれる。正確性は低いけど砲弾1.5マイルは飛んだらしい。

 

南北戦争当時掲げられていたという国旗。の一部分。古いものだから展示して光にあたる劣化を防ぐため、毎日少しずつ展示する場所をずらしているとのこと。f:id:dcdemorouhi:20170615143237j:image

 

ダウンダウンに戻って街をぶらぶら。キングストリートは色んなお店が立ち並んでいてみて回るのがとても楽しい。

 

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港町には必ずある建物、税関。

 

 

夕食は、知り合いが勧めていたオイスターのお店に!ここは4時から7時のハッピーアワーで牡蠣が安くなっている。

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のでがんがん頼んだ。前から南部料理が好きだけどやっぱり安くて美味しくて最高。
南北料理で特に有名なのはエビのグリッツ(Shrimp and grits)とガンボスープ。私は常々アメリカの料理には旨味という概念がないのではと残念に思ってるけれど南部料理は旨味がある!!

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エビのグリッツ。おいしい。

 

食事が終わった8時もまだ明るいので腹ごなしに散歩。チャールストンで一番有名なのがこのRainbow Row。

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それぞれ別の色でカラーリングされた綺麗な建物が7つ並んでいる。インスタ映えしそうな感じ。

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このあたりは南部様式に建てられた住宅がたくさんあって家の門構えとかもとっても凝っていてぶらぶら見るのが楽しい。
逆に言うと街並みを楽しく思えない人(我が父とか)にとってはつまんない観光地かもしれない…特に目立った何かがあるわけではないので。

 

 

次の日はブーンホールプランテーションへ。南北戦争以前、サウスカロライナは綿花のプランテーションでとても栄えていた。アフリカからたくさんの奴隷を連れてきて過酷な環境で働かせていたそうだ。
プランテーションの跡地はいくつもあるけれどここは特に大きくて、風と共に去りぬの映画の撮影にも使われたということで選んでみた。
ダウンタウンからはUberで30分程度。屋敷の正面まで木の垂れ下がる道をまっすぐ進む。

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敷地内には当時のプランテーション所有者の屋敷や、奴隷が住んでいた小屋があり当時の様子がわかるようになっている。広大。敷地内の主要な箇所をまわるコーチツアーに参加したけど、とにかく広かった…

馬車みたいのに乗って走る。敷地内の沼にはワニが住んでるらしくこの時は見えなかったけどジャングルクルーズのようだ。

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チャールストン自体は南部ということもあり黒人がそれなりにいたけれどプランテーションでは1人も見かけなかった。やはり過去に自分の先祖たちが酷い扱いを受けた場所には足が向かないということだろうか。
でも奴隷の歴史とかの説明にはたくさんの白人の人が熱心に聞いていたよ。

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当時の奴隷が住まされていた小屋群。

 

馬もいた。暑くて寝てた。

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昼過ぎにまたダウンタウンに戻る。ランチのおすすめをUberのお姉さんに聞くと牡蠣が美味しいとこがあるわよというのでそこにした。その名もNoisy Oyster.

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窓が全開で気持ちがいい!また、昨日に引き続きめちゃくちゃな量のオイスターを食べてしまった。追いスター…。

 

その後はダウンタウンのマーケットをぶらぶら。historic city marketというだけあって昔からからずっと市場として使われていた場所。おみやげやさんから服屋さんから食べ物から色々あって見るのが楽しい。

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そんなうちに夕方になったので、ホテルに荷物を取りに戻り家に帰りましたとさ。

 

1泊旅行としては、時差も変わらないしハードすぎず適度にリフレッシュできるので良い旅行先だと思う。アメリカは建国からの歴史があまり長くない分、歴史的な都市や建物を求める気持ちがとても強いと思うので、歴史的な街並みに触れられる場所は人気が高いのだろう、まぁ京都に勝ってるかと言われると個人的には疑問だけども…笑


あらためて考えると世界の主要都市からの遠さや言語の壁というハンデを越えて1位になってた京都はすごいね。